[漫画]すりガラスごしのスケスケラブコメにニヤニヤする 『せなかぐらし』1巻
せなかぐらし (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) (2011/09/12) カザマ アヤミ 商品詳細を見る |
おやすみなさい
初々しさ爆発ラブコメをよく発表してくれているカザマアヤミ先生の新シリーズ。
いやはや、今回もさんざんニヤけてしまいました・・・。
表紙のむちむち感もいいですねえ。やや成熟した肉感があり素晴らしい。
・・・とおもいきやのカバー裏ですが!でもふとももも眩しいですね!というかパットいれてる女の子ってそれだけで十分かわいいですねふふふ。
ということで今日はこの作品の感想をば。
この作品のキモとなるのはすりガラス。
「せなかぐらし」というのはこの作品の特徴的なシチュエーションからのタイトルです。
念願の一人暮らしを始めた主人公。しかしやってきたその部屋のリビングの壁はなぜかすりガラスになっており、隣の部屋の様子がまるわかりになってしまうという不思議構造!
そしてその隣に住んでいたのは、なんだかとってもかわいい女の子。
すりガラスごしの異性にドキドキする、不思議な距離感がクセになるラブコメディ。
ガラスで隣部屋がまるみえってそんな無茶苦茶なー!でもニヤニヤできればまいっか!
普通じゃありえないシチュエーションにとつぜん直面してしまい、主人公・巡とヒロイン・菓奈はあわてふためきます。当然にリアクションですが、この様子がまたかわいいのです。
そしてそこからイベントを重ねて、だんだんと距離を縮めていく。
良き隣人として、友人として、そして・・・・・・?
最初はおたがいに遠慮しあいの反発しあいので気まずい空気がありましたが、しだいにこの奇妙なすりガラス生活に慣れ、楽しむようにすらなっていくのです。
この作品で連続して描かれていることに、人との距離感の変化がありそうです。
仲良くしなきゃとがんばってもぎこちなくなってしまったり、不器用さが災いとなっていっきに心の距離が相手しまったり、ふとしたきっかけでぐっと縮まったり、仲良くなったからこそちがったドキドキが生じてギクシャクしてしまったり。
この作品は特に「すりガラスで互いが見えてしまう部屋」というイレギュラーを通して「距離感の変化」を新鮮な形で見せてくれているなぁと感じます。
どちらかが安易にこの状況を受け入れたりなんてのはなく、最初は衝突したりしますしね。
そりゃあ他人がに自分の世界に踏み込んでくるなんて、そんなもんですよ。
でも物語が進めば、こんな言葉を投げかける仲に。
「おやすみなさい」
日常にあふれるささいな言葉。でもそれが、こんなにキラキラする瞬間。
バイバイは、行き先が隣部屋同士だし近すぎる。けどさよならは、なにかが遠い。
そこで自然な流れで「おやすみなさい」なんて投げかけあえるようになっているのにニヤニヤしてしまうなぁ。主人公も言ってましたが、これはまるで家族の距離感です。
そんな風に仲良くなっていくのは、繰り広げられるラブコメイベントあればこそ。
やっぱりカザマアヤミ先生なのでそこらへんの展開は抜群にうまく、まんまと悶えさせられてしまうのです!もう菓奈ちゃんかわいいなあ!なあ!
近すぎる距離感で予期せず知り合った2人ですが、もっと強烈に接近し相手の体にふれてしまい、思わずドキドキしてしまうのです。
そう、隣にいるのは良き隣人なだけはない、男の子。ちょっと頼り甲斐のある男の子。
ここらから意識のさらなるステップアップですよ!うひょう!
序盤はドタバタコメディ色が強かったのですが、ストーリー後半から恋愛的にもドンドン進展していきます。2巻からは恋愛色がさらに高まっていくようでワクワクしちゃうじゃないですかー。
そんな感じの「せなかぐらし」1巻でした。
むちゃくちゃな設定ではありますが、ラブコメとして上手いなと思わせられますw
部屋と部屋がまるわかりなのは、心まで見えてしまうのかもしれません。
素の部分を出すプライベート空間を、ある意味共有しているからこそ、2人はお互いの深い部分を知ることができ、それをきっかけにして仲を深めていきます。
主人公も無個性ではなく、かなり面白い思考回路をしていて見ていて楽しいです。そんな彼が女の子とのあれやこれやで慌てたりする様子もまたかわいくて。
主人公の妹たちも、ストーリーに大きく関与はしていませんが、大好きな2人です。
そしてヒロインも赤面顔がまたしてもバッチリかわいくてどうしよう。
目立つお色気描写がないのも、いろんな人に薦めやすいかも。ヒロインの肉感だったり表情だったり、表立ってはいなくてもささやかなワンポイントのようなエロスもステキ。
まったく、カザマアヤミ先生の描くラブコメは最高だぜ!ということで。
『せなかぐらし』1巻 ・・・・・・・・・★★★☆
人間関係がいい形にとけていく様子がなんとも微笑ましいラブコメシリーズ。スケスケ。
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