[漫画]いじらしいワガママに思わず笑顔 『八潮と三雲』3巻
八潮と三雲 3 (花とゆめCOMICS) (2011/07/05) 草川 為 商品詳細を見る |
すみません寝たいんですけど刺激が強すぎて・・・・・・
「八潮と三雲」3巻が発売されました。8か月くらいぶりなので結構お久しぶり。
自分はそうたくさんの少女漫画を読んでるわけではないのですが、「八潮と三雲」は大好きな作品の1つ。今回も引き続き楽しめる1冊でした。
表紙に見慣れない男がいて誰なんだろうと思ったら、気になってたアイツでしたね。
まぁそんな3巻の感想をー。
2巻収録の第4話で家がなくなってしまった三雲。
新しい家ができ上がるまで、なんだかんだで八潮の家にお世話になることになりました。
八潮にどんなに軽くあしらわれても、「少女漫画じゃ下宿人と書いて"こいびと”ですよ八潮さん!」と1人テンション上げてる三雲がかわいいですね!
ひとつ屋根の下、お約束のお着替えイベントもさくっとこなして、凄く楽しそうな三雲。
大好きな八潮さんと1日中ずっと一緒でいられるのが嬉しくでしかたないのですね。
しかし浮かれ続けてたら風邪をひいてしまったのが、第7話の三雲です。
この風邪のエピソードが個人的には3巻のベストだったかなと!
八潮に迷惑をかけてしまっていることの申し訳なさに悶々したり、「大人しくしてればワガママを聞いてやる」という八潮さんの言葉に、ベッドにこもりながら何をしてもらおうなぁと妄想していたり。一途なのが仕草や様子からがんがん伝わってきてなんというか本当かわいい。
でもいざワガママを聞いてくれる時になって、彼女は遠慮をしてしまうのです。
本当にして欲しいことを押しとどめて、手間もかからない上すぐ済むようなことをリクエスト。1番してほしいことは、もっと時間がかかる面倒なことでした。
それがなんだったのかは、読んでのお楽しみということで。
ふだん八潮に対してぐいぐい好意をアピールしていっている彼女ですが、きちんと彼との距離をはかっているのは間違いのないこと。八潮のためにしたいことはたくさんあっても、彼の負担になりたくない。
それは仕事のパートナーとしても、(あわよくば恋に続いていくことを期待しつつ送っている)現在の同居生活においても。うまく甘えることができない生真面目さでもありますね。
でもそういうところを含めて、八潮は三雲のことが気にいっているのかな。ガンバリ屋だから。
三雲ちゃんの人柄がよく表現され、かつラブコメとしての大盛り上がりのエピソードでしたね。
第7話の終盤はニヤニヤの連鎖が止まらず大変なことになってました。ぐおー!
ワガママ叶いすぎな!
表紙に登場している見慣れぬ男の子が初登場する8話,9話も面白かったですね。
2巻で三雲が寝言でつぶいやいた「しーくん」がやっとこさ登場です。
馴染みのある人・・・というか猫との久しぶりの再会に、2人で盛り上がるのですが
作者も狙っていたように、八潮が疎外感からちょっとだけテンション低い感じ。
暇つぶしに1人で影遊びに興じる八潮は、かわいいような寂しいようなw
さて、外見まるで人間でも、彼らは実はネコ。
「9生の猫」という特別な存在である彼らは、9つの命を持っていて、1度命を落とすたびに残りのライフが減っていきます。そして残り命数は名前に現れるという仕組み。
八潮なら残りの命は8つ、三雲なら3つ、という感じですね。
つまり命を落とすような危険な行為も、覚悟さえあれば無茶がきいてしまう。
三雲と白(しーくん)の回想シーンでは、三雲が自分の命を1つなげうって白を助けた、という描写がありました。三雲が大切な人のためなら、簡単に自分を犠牲にできてしまう彼女。
それはとても勇気のある尊い行動にも思えますが・・・・・・。このことも描く第9話も良かった。
「9生の猫」が1つの命をどう生きるか。それは今後この作品で描かれることになると思います。
んでもって白君と笑いあう三雲を見て、八潮も思うところがあったようで。
自分と一緒だと三雲は心からは笑わない。そのことに引っかかりを感じたと。
でもこんなストレートな確かめ方はどうなんだ!ビックリしました。
しかし、こんな意志確認をするという時点で、彼の中で三雲という存在がどんどんと大きくなってきてることがうかがえます。まだ自分のそばにいてくれるのか、その確認でもあるのだから。
いいですねいいですねー。変わらず仏頂面なのもまた!いつかちゃんと笑って欲しいけど。
今回も安定した面白さで楽しませてもらいました「八潮と三雲」。
ファンタジー漫画ですが、なんなんでしょうねこのさらりと読めてしまう感じ。
甘い恋愛描写も悶絶級に素晴らしいのですが、それを引き立てる八潮のぶっきらぼうさも好きですね。どんどん前に出てくる三雲といいコンビだと思います。見てて楽しい。
白くんが今後どれくらい本筋に絡んでくるかは気になるところですね。
八潮と三雲のやりとりの雰囲気が好きなので、適度に過度にイチャつきつつのんびりやっていって欲しい作品ですね。あとは単行本がもっと頻繁に出てくれれば。
そういえばこの3巻で一番笑ったのはオマケページ。
雑誌掲載時の広告スペースに「ボスの目安箱」というコーナーがあり、その上には八潮がつぎつぎと帽子を換えて描かれるのが定番になっているのですが、
もう帽子ってレベルじゃないな!オマケもますます熱い(?)第4巻が楽しみ!
『八潮と三雲』3巻 ・・・・・・・・・★★★★
風邪のエピソードには存分にニヤニヤさせていただきました。心地いいファンタジックラブコメ。
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